明治大学、MISTRAL、日本代表でも主将として活躍! 鈴木理沙(パナップ)さんが語る、リーダーシップ論【前編】

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明治大学、MISTRAL、日本代表でも主将として活躍している鈴木理沙(パナップ)さん。前編ではそれぞれの主将として大事にしていること、普段の仕事のことなど伺いました!

ラクロスの経歴
2012年~2016年:明治大学 女子ラクロス(2015年卒業)
2016年~現在:社会人ラクロスチーム「MISTRAL(ミストラル)」所属
2015年:U22 ASPAC アジアパシフィック大会出場
2017年:ワールドチャンピオンシップ出場
2020年:日本代表選出

――まずは、今までのラクロス人生で印象に残っていることTOP3を教えてください。

1つ目は、大学2年生のときに、日本一になれると言われていた4年生の先輩方と共に出場したファイナル4(関東学生リーグの準決勝)で慶應義塾大学に逆転負けをしたことです。私も試合に出場させてもらっていたのですがその時の敗北感はとても大きかったです。2年生ということもあり、先輩についていくことに必死だったのですが、必死のまま終わってしまって……。その試合が終わったときの先輩方の顔は忘れられません。そのときの経験が、いまでも原動力になっています。

2つ目は、4年生のときに2連覇できたことです。大学3年生のときは副将で、先輩たちが作り上げてくれたチームについていったから日本一になれたのですが、その翌年、どうやってまた日本一を目指せばいいかというのがとても難しくて。日本一にならなきゃいけないと思ってはいけないのですが、周りの期待などプレッシャーは感じていました。でも、さらに価値ある素敵な日本一にしないと自分も終われないなと思ったので、誰も成し遂げていない日本一2連覇をみんなで挑戦しようという気持ちで大学4年生は挑みました。1年でしっかり結果を残せたことが、とても印象的です。最初に日本一になったときとは違う、新たな気持ちでたくさん練習し、ラクロスや仲間と向き合って勝ち取った日本一だったかなと思います。日本一になった時は、「やっと終わった」という気持ちもありました(笑)

3つ目は2017年のワールドチャンピオンシップですね。ワールドチャンピオンシップの出場は初めてながら主将を任せてもらったのですが、結果を出さないとという緊張とプレッシャーに押しつぶされ、一番大事な試合で1点差で逆転負けをしてしまいました。最後の1分で同点に追いつかれ、その後の延長戦も勝っていたのですが、また最後の2分で同点になり、決めた方が勝ちという方式のなかで決めきれず負けてしまうという……。その結果、ずっと掲げていた5位という目標には届かないことがわかっている中で残りの数試合を戦わなければなりませんでした。

きっと2017年にワールドチャンピオンシップで戦ったメンバーにとって、逆転負けをしたイスラエル戦は、いまでも「あの試合があったからこそ、今頑張れるよね」という試合です。

――明治大学、社会人ラクロスチーム・MISTRAL、日本代表でも主将を経験していると思いますが、それぞれで必要とされたリーダーシップの同じ部分、異なる部分について教えてください。

学生のときやミストラルの場合、日本一という強い目標を全員が理解していて、そこに同じ矢印が向くので、それを言葉や行動で表現して仲間を引っ張っていくという意味ではやりやすかったかもしれません。日本代表だと、それぞれメンバーの中に強みがありそれを活かしながらのチーム戦術なので、チームがしたいことと個人がしたいことをコントロールするのが難しい。私個人としても、選手としても活躍しなければ試合には出場できないし、一方で主将としてチームをつくることも任されているので、チームづくりにどれくらいの時間を使ったらいいのかという点は、学生やクラブチームとは違いがあると感じました。

また、代表だと一緒に活動する期間も短く、また最後まで誰が選ばれるかもわかりません。2017年の時は7月から試合があったのですが、3月の練習試合をきっかけに急遽代表に参加することになったメンバーもいました。その選手にどうやってチームに馴染んでもらうかを考えるのも、主将としてやらなければいけないこと。いちばん上の世代としてではなく、代表のように中間の代で主将をしたことがなかったので、先輩へのアプローチの仕方なども、とくに違いが大きかったかもしれません。

私は、チームや個人の目標を自分自身が誰よりも体現して、その背中をみてついてきてもらうというやりかたなのですが、それにはやはり時間が必要です。ですが代表では時間がかなり限られているので、どうアプローチするべきなのかは悩みました。私は、代表の選手はある意味で自己中心的な部分があってもよいと思っているのですが、チームではそれを無くしてもらわなければいけないですし、その伝え方もいまだに難しいです。

なかでもとくに私の課題だったのは、代表で中間層にいるときの、上の世代の方へのアプローチ方法。言えないとかはまったくないのですが、「こうしてほしいけど先輩だし言わなくてもいいかな」と思って伝えなかったこともありました。そういったコミュニケーションの時間を取れなかったことが、結果的にチームとして信頼関係を構築しきれなかった要因だなと反省しています。

今の日本代表でも主将をつとめているのですが、最年長なのでいままでよりは気持ちの面で負担は少ないです。これまでの経験があるし、自分がワールドチャンピオンシップで感じたことを、自分自身がしっかり体現していきたいなと思っていて。大会中、それぞれが活躍するのはもちろんですが、大切なのは最後にチームメイトを信頼し合えるかどうか。どんなにうまい人がそろっていたとしてもそれだけでは勝てなくて、チームとしてのお互いの信頼関係が不可欠だなと思っています。

代表となると、仲間もライバルになってしまうのは当然です。、ただ、お互いを削りあうのではなく高めあいながら、最後は誰もが「あの人が行ってよかった」と思える人がワールドチャンピオンシップに行ければいいと思っています。お互いを信頼し合える家族のようなチームを作れるよう、主将として活動を行っています。

――現在の仕事と担当業務を教えてください。

総合商社の不動産部門で、デベロッパー業務の仕事をしています。マンション開発に関わる部署に所属しており、プロジェクトリーダーとして設計者やゼネコンさん、様々な関係者をとりまとめて開発を進めています。

だいたい、3~4年で異動がありますが、私は1年目からずっと同じ部署です。現在5年目で、後輩も入ってきており、中間の立場だからこそ悩むことも増えてきました(笑)今は在宅勤務なので、朝にトレーニングを行ったりしています。

――今の仕事を選んだきっかけは何ですか?

いまの職場で働いている明治大学の先輩に初めてお会いしたとき、すごくキラキラしていて、仕事が楽しいと話していたのが印象的で。私も仕事に時間を費やすならこんな風にキラキラした人になりたいと、興味を持ったのが商社を受けたきっかけです。早くにリーダーに挑戦できる仕事がしたいと思い、ほかにも不動産や広告代理店を受けていました。最終的に決め手になったのは、商社は常に新しいことに挑戦していくイメージがあったことと、最初に話を聞いた先輩の仕事に向き合う姿勢がかっこよかったことでしょうか(笑)。入社してから現在にいたるまで、不動産事業に携わっています。息が長い事業なので、1棟建てるのに2~3年かかることも珍しくないので、入社から5年が経ち、やっと一通り経験できたかなと感じています。

――ラクロスの経験が仕事に活きていると感じることはありますか?

ラクロスをはじめこれまでスポーツをやってきたので、ちょっとしたことではあきらめない粘り強さです。「悔しい…」と思うとパワーがわいてくるというか(笑)。

あとは、誰にどう伝えてどうしたらいいのかを考えてから動く力はあかなと思っています。ラクロスでも、コーチが決めたものをただこなしていくというよりは、自分たちでゼロから作り出していくことが多いので、自分で考えて、アイディアを出し、それを実行に移すという点は、仕事にも活きているように思います。

――仕事で、苦しいと感じることはありますか?

よくありますよ。物件の担当である私が現場に出て工事が進むのを取りまとめていきます。そうすると、現場の意見もダイレクトに届くし、働いている方の気持ちも理解できます。一方で会社の方針もありますので、意見が正反対の時は、その狭間で。そのときに大切にしているのは、とても単純なことではありますが、家族とまではいかないけれど、現場の方たちとたわいもない仕事以外の話もたくさんして、味方になるということ。打ち合わせの30分前に現場に行き、何気ない会話をして距離感を縮めることは常に意識しています。

後編に続きます!

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